よくある質問

Q1 「地球憲章」は主として、環境問題に関心があるのですか?
A 「地球憲章」では、世界の環境問題への挑戦に関して、特別な重点を置いています。ただ、文書の包括的な道徳的なビジョンでは、環境保護、人権、公正な人間開発、そして平和は互いに依存していて、切っても切り離せないものであると認識しています。「地球憲章」はこれらの重要な論点を考え、提示するのに新しい枠組みを提供するのです。その結果として、持続可能な地域と発展を構成する新鮮で視野の広い概念が生まれることでしょう。
Q2 なぜ「地球憲章」が大切なのですか?
A 私たちがどのように思考して、どのように生活するのかの大きな方向転換が早急に求められている今、私たちの価値を見直し、より良い方向を選ぶことを促してくれるのが「地球憲章」です。「地球憲章」は、多様性の中にも共通点を探し出し、そして世界中の多くの国や文化圏でますます多くの人に共有されている新しい道徳的なビジョンを受け入れることを、私たちに求めているのです。
Q3 「地球憲章」の発端と歴史はどのようなものですか?
A 1987年、ブルントラント委員会(国連環境と発展に関する世界委員会)で、持続可能な発展に関する基本的な指針を定めた、新しい憲章の作成が呼びかけられました。しかし「地球憲章」の草案作成は、1992年のリオ地球サミットの時点では、未完成のままでした。その後1994年、モーリス・ストロング氏(地球サミット事務総長/アース・カウンシル代表)とミハエル・ゴルバチョフ氏(元ソ連邦大統領/グリ-ンクロス・インターナショナル代表)が、オランダ政府の支援を受けて、新たな地球憲章委員会を発足しました。1997年には、プロジェクトを推進していくために地球憲章推進委員会が作られ、コスタリカにあるアース・カウンシルには地球憲章事務局が設置されました。
Q4 「地球憲章」が作られたプロセスはどのようなものですか?
A 「地球憲章」は10年間に渡って、共通の目的や共有すべき価値に関して、世界中で、異文化間で話し合った産物です。「地球憲章」の草案には、国際的な文書を作成するにあたり、最もオープンで参加型のプロセスが用いられました。世界中の全ての地域、異なる文化、社会の多様なセクターから、数千人の個人と数百の団体が参加したのです。そして憲章は、専門家、そして地域の草の根団体の代表との両者によって具体化されていきました。「地球憲章」は、台頭するグローバルな市民社会の希望と願望という重要な発想を示した、人々の約束事なのです。
Q5 「地球憲章」は誰が書いたのですか?
A 1997年のはじめ、地球憲章委員会は国際的な草案委員会を結成しました。この草案委員会が、国際的な協議プロセスを実施する手助けをし、その結果として世界中で行なわれた対話が、文書の進化と発展に反映されています。その後「地球憲章」の草案は、リオ+5の会議で委員会によって発表されたのち、世界中の人の意見を取り入れるために、回覧されました。そして2000年3月、パリで開かれたユネスコ(UNESCO)との会議の際に、「地球憲章」の最終版が承認されたのです。
Q6 「地球憲章」は何を参考に書かれていますか?
A 世界中で行なわれた「地球憲章」の協議プロセスとともに、憲章のアイデアと価値を作り上げるのに最も重要な影響を与えているのは、近代科学、国際法、世界の偉大な宗教の教えと伝統的な哲学、1990年代に開かれた七つの国連サミットの報告書、グローバルな倫理的ムーブメント、数えきれない非政府宣言、過去30年間に発行された市民による条約、そして持続可能な地域を作るための成功例です。
Q7 「地球憲章」は資金的に誰が支えていますか?
A 去る10年間、「地球憲章」の草案と協議プロセスは、政府、民間団体、非政府組織、そして個人からの寄付金によって支えられています。1994年には、新たな地球憲章委員会の立ち上げ資金を、オランダ政府が支出しました。1994年と2000年の間には、150万ドル以上が与えられています。また2001年と2002年には、地球憲章運営委員会によって、新たな「地球憲章募金キャンペーン」が立ち上がりました。
Q8 地球憲章委員会の使命はなんですか?
A 2000年6月29日、オランダ、ハーグのピース・パレスにて「地球憲章」が正式に発表されたのを期に、地球憲章委員会の新しいフェーズが始まりました。委員会の使命は、台頭するグローバルな社会に、しっかりとした道徳的な基盤を提供すること、また自然、万人の人権、公正な経済、平和の文化に敬意を払った持続可能な世界を作り上げることを助けることです。
Q9 地球憲章委員会の目標はなんですか?
A  1)世界中のあらゆる分野の個人と団体に、「地球憲章」を広めること。 2)学校、大学、信仰団体などに「地球憲章」の教育的利用を広め、そのために必要な教材を開発し、配ること。 3)市民団体、企業、そして政府のあらゆるレベルで、「地球憲章」の利用、導入、推奨を促し、支援すること。
Q10 「地球憲章」はどのように利用できますか?
A 「地球憲章」は自然環境、経済、社会、そして精神世界のチャレンジは全て相互依存しており、包括的な考え方と統合的な問題解決の手法を必要としている、と認識しています。「地球憲章」は、持続可能な生活の方法と発展のために、いま求められている、新鮮で幅広い概念を提供しているのです。多くの団体や地域は、「地球憲章」の価値を導入するために、たくさんのやり方を見つけ出しています。「地球憲章」は例えば、以下のように利用できるでしょう。

  • ・人類が直面する重大な選択、また早急に求められている持続可能な生活へのコミットメントへの理解を促進するための教育ツールとして
  • ・個人、組織、また地域が、自分たちの根本的な行動規範や道徳的な価値を振り返るきっかけとして
  • ・縦断するさまざまな分野や、異宗教間における国際的な道徳の対話、またグローバリゼーションの行く末を考えるための触媒として
  • ・コミットメント、協力、また変化を引き起こす、持続可能な生活を送るための行動と指針の呼びかけとして
  • ・持続可能な発展のための政策と計画を作るための統合的な道徳的枠組みとして
  • ・持続可能性への進歩の査定、また専門の行動規範や説明責任のシステムをデザインするための価値の枠組みとして
  • ・環境と持続可能な発展に関しての法律を作る際の、道徳的な基盤の決まりごととして